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JOURNAL / 世界の食トレンド

America[New York]

ハチミツのお酒“ミード”にクラフトブームが到来

2020.05.07

  • シードルに続く、今注目の飲み物はミード。ワインやビールの誕生前から飲まれていたとされる古来の醸造酒で、ハチミツを果実やスパイスなどと共に発酵させて造る。

    辛口、甘口、スパークリングと多彩なスタイルを持つと同時に、アルコール度数は3~20%と幅があり、クラフトビール同様造り手の個性が表れる点もミード人気の理由の一つだ。人気を後押ししているのが、2018年ブルックリンにオープンした「オールワイズ・ミーデリー」。伝統製法を用い、地元産のハチミツにバラ、烏龍茶などを織り込んだ独創的な辛口ミードを製造し話題を集めている。例えば「サザン・サンセット」はオレンジの花のハチミツを、ハイビスカスで風味付けして樫樽で熟成。樽のバニラ香と果実味が複雑に重なる味わいだ。

    NY州は2018年12月、州内生産原料を使うミード醸造所に、テイスティングルームの経営と販売を許可。ワイン、ビール、シードルも同様の法律で業界の繁栄につながっており、今後ミード人気の高まりが期待される。

    (『料理通信』2020年4月号/「ワールドトピックス」より)

    ◎ All-Wise Meadery
    96 N 13th Street, Brooklyn, NY, 11249
    ☎+1-347-951-4595
    12:00~17:00
    無休(小売のみ、試飲室なし)
    サザン・サンセット 35ドル/750ml
    www.allwisemeadery.com

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