America [New York]
米国人シェフによる本格和食が話題に
2019.08.15
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すしやラーメンが海外の食文化に浸透する中、「和食は日本人が作るもの」という先入観が崩れつつある。その認識を後押しする1人がデレック・ウィルコックス氏だ。
バージニア州で育ち、名門調理師学校「カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ」を卒業後日本に渡り、京都「菊乃井」で7年、「銀座鮨青木」、東京のしゃぶしゃぶ店、和牛専門店などで計10年修業した経歴を持つ。その氏が2018年6月、全12席の鮨会席店「ショージ・アット・69 レナードストリート」の料理長に就任。以来『ニューヨークタイムズ』紙の三ツ星をはじめ、高い評価を得ている。
「フランスやイタリアでの修業後、本国に匹敵する料理を作る日本人シェフは何人もいる。料理人の仕事に国籍は関係ないと思う」とウィルコックス氏。メニューは3種のおまかせのみ。伝統的なスタイルにこだわる氏曰く、「洋の要素を織り込めば、海外ではより受け入れられやすい。でも完成度の高い和の伝統の風味に、手を加える理由を考えつかないんです」。
(『料理通信』2019年7月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Shoji at 69 Leonard Street
69 Leonard Street, New York, NY 10013
☎+1-212-404-4600
18:00~22:00 LO
日曜休
おまかせ 190ドル、252ドル、295ドル
www.69leonardstreet.com
text & photograph by Akiko Katayama
JOURNAL / 世界の食トレンド
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