Australia [Sydney]
豪州産中粒米で造る日本酒に熱い視線
2020.02.13
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若い世代ではヴィーガン人口が急増中のシドニー。食べることに関心がある若者は、馴染みのない飲み物へのチャレンジ意欲も高い。最近、人気店でよく見かけるのが料理に合う日本酒。中でも“シドニーの異端児”が造る日本酒が注目されている。
2014年にクラフトビールの醸造を始めた「ユリズ」は、斬新なデザインと個性的な味わいで評判のヴィーガンレストラン&醸造所。彼らが造る日本酒は、シドニーの味噌醸造会社の麹とニューサウスウェールズ州で収穫した中粒米を使い、9カ月かけて開発した。できあがった日本酒は、モモやジャスミンの味わいがほのかに香る「セイシュ」と、リンゴのような甘酢っぱ さが心地よい「ニゴリザケ」。前者はカレーやラーメンに合わせ、後者は食後酒として飲まれることが多いという。
さらに、日本酒風味のインディアン・ペールエール「チホ・サケ」も発売中。社員のチホさんが着物を着た独特なイラストが缶に描かれ、酒とビールのハイブリッドな味わいで、新しもの好きのヴィーガンたちの注目を集めている。
(『料理通信』2020年1月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Yulli's Brews
75a Burrows Road, Alexandria
12:00~24:00(日曜~22:00)
月曜、火曜休
セイシュ、ニゴリザケ 共に75豪州ドル/500ml
www.yullisbrews.com.au
text by Akiko Mori Ganivet
JOURNAL / 世界の食トレンド
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