China [Hong Kong]
若手シェフが提案する新世代香港中華
2016.07.11
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近年、若手香港人シェフの活躍が目覚ましい。国内外での経験をベースに、自国のアイデンティティを発信するシェフたち。共通点は、新鮮な世界中の食材を厳選して添加物を使わずに作る健康的な料理と、シックで温かみある上質な店作り。香港中華の新潮流だ。
2014年10月にオープンした「Social Place」は、地産クラフトビールやワインと合わせて、飲茶を味わえるカジュアルなスタイルが人気。大きな卓球台をメインテーブルに据えた557㎡の広い店内では、オープンキッチン越しに点心作りを眺めることができる。点心は、伝統を守りながらも驚きある一工夫を。例えば「キノコのトリュフ包み」は、トリュフ餡を包みココアパウダーを振りかけて。「ローズ饅頭」は、ローズペタルとビーツで生地をバラ色に染め、コンデンスミルクで艶やかさを演出する。
「茶を愛で点心をつまむ飲茶は、いつの時代も香港人の大切な社交の場。進化する点心を提案したい」とは、シェフをはじめ、店のスタッフたち。新世代の香港中華に期待したい。
(『料理通信』2016年6月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Social Place
2/F, The L. Place, No.139 Queen's Road Central, Hong Kong
☎ +852-3568-9666
11:30~15:00、18:00~22:00
無休
http://socialplace.hktext & photograph by Rie Suzuki
JOURNAL / 世界の食トレンド
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