England [London]
食品ロス問題に挑戦する話題のアプリ
2020.01.09
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食品ロス削減を目指す取り組みが、世界各地で展開されている昨今。ロンドンでも、ユニークな発想でこの問題に挑むプロジェクトが稼働中だ。
中でも、“シェア・モア、ウェイスト・レス”をキャッチコピーに、最近地下鉄の駅に広告を打ち始めた、フード・シェアリング・アプリ「オリオ」が注目を集めている。不要な食材や、家庭菜園で収穫し過ぎた野菜や果物を写真に撮ってアプリにアップすると、近所に住んでいる人が受け取りにいくマッチング・プラットフォーム・アプリだ。
売れ残りのパンや賞味期限が近い食材をアプリで探し、無料で引き取ることもできる。「“お裾分け”は昔から行われてきたことですが、人々はその風習を忘れてしまった。でも現代のテクノロジーを使うことで、ご近所さんが繋がっていきます」と語るのは、同アプリの共同創業者、CEOのテッサ・クラーク氏。
2019年11月現在は英国、米国、スウェーデンなど49カ国に140万人以上のユーザーを抱え、2016年1月のローンチ以来、現在までに約250万の食材がシェアされたという。
(『料理通信』2019年12月号/「ワールドトピックス」より)
◎ OLIO
https://olioex.com/
text by Yuka Hasegawa
JOURNAL / 世界の食トレンド
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