Italy [Rimini]
料理界も注目する“ジェラート・ガストロノミコ”
2018.05.17
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“スイーツ”であるはずのジェラートが、常識の枠を飛び出した。料理の一部としてサーブされる“ジェラート・ガストロノミコ”は、数年前、ミラノ郊外「ド」のダヴィデ・オルダーニシェフが、チーズのジェラートをキャラメリゼしたタマネギに合わせたのが始まりと言われる。
2018年1月、リミニで開催されたジェラートW杯では、世界12カ国のチームがジェラート・ガストロノミコで技を競い合い、一気に注目を集めた。粗挽きマスタードのジェラートを和風前菜に合わせた日本チームに対し、フランスはロブスターのジェラートを、サブレ生地などに詰めたアーティチョークや家禽類に合わせた(写真)。
今のところ、料理に添える冷たいソースやクリームといった位置付けに見えるジェラート。だがジェラートを加えることで「味」だけでなく「温度」で料理にコントラストを与えることができる。「甘味と塩味、熱と冷の融和」「溶ける感覚」「氷の結晶」という新しい表現方法は、皿の中の可能性を大きく広げてくれそうだ。
(『料理通信』2018年4月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Coppa del Mondo della Gelateria
2018年1月20日~23日 イタリア・リミニにて開催
www.coppamondogelateria.ittext & photograph by Sayaka Miyamoto
JOURNAL / 世界の食トレンド
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