ハイコスパな日常ワイン Pays d’Oc I.G.P.
1970.01.01
text by Reiko Kakimoto / photographs by Hide Urabe
バラエティ豊かで、コストパフォーマンスに優れた南仏IGPペイ・ドック。
地中海とピレネー山脈に囲まれたぶどう栽培に最適の「地の利」と、生産者の創造性があいまって、グローバルなニーズにも応える、現代人の食生活に寄り添う多彩なワインを生み出しています。
クオリティも国際競争力もアップして、今、注目のエリアです。
ラングドック・ルーション地方の「地理的表示保護ワイン」がIGPペイ・ドック(AOCとヴァン・ド・ターブルの間のクラス)。56種類ものブドウが栽培され、バリエーションの豊かさが魅力のひとつ。造り手は単一品種、あるいは複数の品種をブレンドしてワイン造りをしています。豊富なブドウ品種の中から、伝統や慣習に縛られず、モダンで革新的な味わいが生み出されています。
そんなIGPペイ・ドックと料理の素敵なマリアージュを東京・外苑前「アミニマ」の店主・鳥山由紀夫さんとシェフの阿部真子さんに教わりました。
※I.G.P.とは Indication Géographique Protégéeの略。「地理的表示保護ワイン」の意味で、品種、地域などが定められている。
[Merlot] スパイシー&甘酸っぱい料理と
「仔羊のキッピ」
ペイ・ドックのメルロはハーブのニュアンスが特徴。合わせたいのは、スパイシー&甘酸っぱい料理。レバノン料理の仔羊のキッビは、クミンやコリアンダーを羊の挽き肉に混ぜ合わせて焼き、キュウリとヨーグルトのソースで食べる。ザクロシロップの甘酸っぱさをアクセントにして。
「ホタテのサブレ 赤ピーマンとココナッツのクーリ」
ヴィオニエ特有のアプリコット香や柑橘をイメージさせる香りは、野菜と魚介の組み合わせと好相性だ。ガラムマサラ風味のパン粉をつけて香ばしくソテーしたホタテに、野菜ならではの甘味が際立つ赤ピーマン、東洋的なニュアンスを持つココナッツを合わせることで、果実のボリューム感がさらに膨らむ。
「牛テールのアッシュ・パルマンティエのバトネ」
果実味が強く、ベリーの甘いフレーバーを持つ、ペイ・ドックのカベルネ・ソーヴィニヨン。赤ワインや甘辛の煮込みを呼ぶ味と言える。牛テールをシイタケの戻し汁と赤ワインで煮込み、ジャガイモのピュレ、ベシャメルソースと合わせて春巻きに。クリスピーな香りと食感もワインを進める。
◎「アミニマ」
東京都渋谷区神宮前2-5-6
アマデウスハウス1F
☎ 03-6804-2846
http://www.aminima.jp/
取材協力 ペイドック・ワイン委員会(INTER OC)
http://www.paysdoc-wines.com/
『料理通信』6月号に掲載の Pays d’Oc I.G.P.を体験できます!
毎週日曜日開催「恵比寿マルシェ」に「ペイドックブース」を出店します。
ブースでは、IGPペイ・ドック の試飲体験ができ、ワイン生産者紹介コーナーも。
風薫る5月、お散歩がてらに是非!
〈ブースで試飲できるIGPペイ・ドック〉
Viognier
ドメーヌ・ルジエ ヴィオニエ 2014 シャトー・ド・リュー
パストロー 2014 アラン・パレ
ドメーヌ・ドゥ・カブリヤック ヴィオニエ 2014 ドメーヌ・ドゥ・カブリヤック
Chardonnay
ヴァンテアン・ドゥグレ シャルドネ 2013 クオリティ・ワイン・イント
イル・ラ・フォルジュ シャルドネ 2014 ドメーヌ・ポール・マス
ヴァン・ド・ペイ・ドック シャルドネ 2014 ドメーヌ・ドゥ・ラ・ボーム
Merlot
レ・タンヌ・オクシタン 2014 ドメーヌ・ポール・マス
ルイ・ピエール・エ・フィス メルロ 2013 ルイ・ピエール・エ・フィス
ジャン・バルモン メルロ 2014 ジャン・バルモン
Cabernet-Sauvignon
アボッツ・エ・ドロネイ カベルネ・ソーヴイニヨン 2014 アボッツ・エ・ドロネイ
イル・ラ・フォルジュ カベルネ・ソーヴイニヨン 2014 ドメーヌ・ポール・マス
ル・ジャジャ・ドゥ・ジョー カベルネ 2014 シャトー・ドゥ・ジョー
Blend
ラ・ファンタジー 2013 ル・パン・デュ・シャトー
ペイ・ドック ブラン コレクシヨン・ビオ 2013 M.シャプティエ
ラ・キュべ・ミティーク・ブラン 2014 ヴィナデイズ
2016年5月15日(日)、29日(日)の2回開催
両日とも11時~17時
◎YEBISU Marche (恵比寿マルシェ)
https://www.facebook.com/YEBISUMarche/
〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス内「シャトー広場」
主催:ペイドック・ワイン委員会(InterOc)
企画・運営:SOPEXA JAPON