昔ながらのウスターソース 鳥居食品株式会社 料理通信×AKOMEYA TOKYO「お宝食材」を今日の食卓へ! | 料理通信
1970.01.01
Photo by Hide Urabe |
フライやキャベツにかけたり、焼きそばやお好み焼きの材料として。おなじみのウスターソースが、醤油や味噌と同じく、日本の調味料に進化したということはご存知でしょうか?
ルーツは明治時代に遡り、英・ウースター地方の特産の「リーぺリンソース」を参考に、旨みの材料のアンチョビーを昆布に代えるなどして造られたのが始まりと言われています。
浜松駅から至近。住宅街の中ポツンと、昔の風情そのままに佇む。 |
静岡・浜松にある「トリイソース」は、大正13年創業。「昔ながらのウスターソース」は、日本の一般家庭の食卓にウスターソースが登場し始めた大正時代より、「なじみ深い地元の味わい」を大切に、今も変わらず、丁寧に木桶で仕込んでいます。
材料にパウダーやエキスを用いるメーカーが今は多い中、「先代から継いだそのままに、今も地元産の生の野菜と粒のままのスパイスを使って仕込みます」とは三代目・鳥居大資社長。
手前は創業以来使う杉桶。奥は3年前に仲間入り。この桶で1カ月熟成させる。 |
野菜のほとんどは県内産。スパイスとともに弱火で5時間煮込んだ後、桶に移して熟成させる。 |
若手スタッフも増やし、「現在ウスターソースのリニューアルを検討していますが、むこう10年間は何も手を入れなくてもいいくらいの完成形を目指しています」と鳥居社長。これからも楽しみです!
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AKOMEYA TOKYO では、醤油のように、使う頻度をもっと増やせたらと考え、新感覚の、ソースを活用した3品のレシピ提案を行っています。
「牛肉とインゲンのソース胡麻和え」 さっと湯にくぐらせた牛薄切り肉と、茹でたインゲン、生のクレソンを、ゴマペーストとソースを同量混ぜて和えたもの。ソースに含まれるスパイスの香りが引き立つ。 |
「焼き豆腐と椎茸のソース味噌」 味噌にソースを混ぜただけ。それを、シイタケや焼き豆腐など、田楽の定番食材にかける。イメージは「洋風田楽」。甘辛しょっぱく、後を引く味。 |
「きのこと豚肉の炊き込みごはん」 醤油を使った炊き込みご飯とはまた違った、ほんのり甘くスパイスが芳しい、新感覚のごはんもの。ソースのおいしさが良く表現されたレシピ。 |
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