DINING OUT ARITA with LEXUS Part.2 「有田となら面白いことができる」 料理人と窯元の“刺激し合う関係” | 料理通信
Jan 01, 1970

FEATURE / MOVEMENT

photograph by Hide Urabe
「DINING OUT ARITA」の最終日、日本のガストロノミー界を牽引するシェフ達が、有田を訪れた。アンドレと有田焼のコラボレーションを体験し、窯元たちと直に触れ合うためだ。
まず訪れたのは、有田焼の原料となる陶石の採掘場であった泉山磁石場。江戸時代初期、朝鮮人陶工・李参平により発見され、日本で初めての磁器はここから誕生した。

「DINING OUT」の幕開けは、泉山磁石場でのアペリティフから始まった。通常は入れないこの場所に、磁石場内の石でスロープを作り、神聖な雰囲気。
400年をかけて削られてきた山の絶壁を前に、有田焼の歴史=日本の磁器の歴史であることを実感する。
そして今、ガストロノミー界のシェフたちにとって、有田は「いいものを作りたい」という想いを共有できる産地として注目されている。
有田を訪れたガストロノミー界のシェフたち


「料理人たちは今、既存の厨房機器ではなく、医療機器の中に使いたいものを探しています。同様に料理を盛りつけるのは食器でなくても、木でも石でもいいのではないか。“何をもって食器と言うのか?”から一緒に考えていこうという気持ちが、有田の作り手にはあります」と「HAJIME」の米田肇シェフ。


「こういう器がほしいと言えば、1週間後にはCGがあがってくる。そのスピード感、柔軟に応えてくれるフィット感がある」とは、「六雁」の秋山能久料理長。


外資系ホテルでありながら和食器を使う「アンダーズ 東京」の総料理長、ゲハード・パスルガーさんは、「優れたシェフは、その空間に合った器に料理を盛り付けます。料理、器、空間すべてがマッチした時、お客さまの気持ちに触れられる。アンドレシェフと有田焼のコラボレーションは、まさにパーフェクトでした」と語った。
次の有田の400年を切り開くのは、こうした料理人と窯元との“刺激し合う関係”に他ならない。
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