JOURNAL / JAPAN
日本[秋田]
にかほ市大竹地区産 北限のいちじく
試行錯誤の末にドライいちじくが完成!
May. 22, 2018

秋田県にかほ市は、西に日本海、南は美しい鳥海山。秋田で最も早く春が来ると言われるほど温暖な地域。大竹地区では、昔からいちじく(耐寒品種ホワイトゼノア)が栽培されている。雪国秋田には長い冬を凌ぐ知恵として「保存」という食文化がある。この地域ではいちじくを「甘露煮」にし、その家々の味として受け継がれてきた。
近年「いちじくの甘露煮」をつくる家が少なくなってしまっていることに危機感を感じた「勘六商店」佐藤玲さんが立ち上がった。昔からの食文化を守りたいという、小さな第一歩はやがて、いちじく栽培を支えてきた彼の祖父母世代から、父母世代、若い世代への世代交代へと繋がり、なんと今では「いちじく」を柱にしたまちづくりがはじまったのだ。

今後若い世代がいちじくで生計を立てていくためには、販路拡大が必須である。そのためには甘露煮以外の商品をつくり出すことが課題であった。2014年2月号「食の文化遺産巡り 秋田」の取組の中で大竹地区を訪れた「OGINO」荻野伸也シェフが全面協力し、ようやく「北限のいちじく あきた・にかほ産ドライいちじく」が完成した。

いちじくの栽培方法は、天敵であるカミキリムシ対策として、幹や枝への防除はするものの、実には噴霧をしていない。
丸のままの乾燥を目指すも、十分な乾燥とならず、品質も不安定であったため、上部・下部を切り落とし、輪切りとした。添加物はもちろん、調味料も一切使用していない。噛みしめるほどに、味わいが深まる。

勘六商店 佐藤玲さん(左から二人目)は「秋田県にかほ市大竹地区のいちじくだからこその、ドライいちじくに仕上がった。神様からの贈り物だと思っている」と話す。
北限のいちじく「あきた・にかほ産 ドライいちじく」に関するお問い合わせ
◎ 勘六商店
http://ichijiku-ya.com/
問合せ先
https://secure.shop-pro.jp/?mode=inq&shop_id=PA01141876
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