America [New York]
米国人シェフによる新たな和食が大人気
2015.10.05
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“米国料理界のオスカー”、ジェームスビアード財団賞を持つボストンの和食店「O Ya」のオーナーシェフ、ティム・クッシュマン氏。氏は以前世界各地でレストラン開発を経験し、訪日した際に和食に強い関心を抱き、2007 年に「O Ya」を開店した。「一口の中に限りなく豊かな味わいを持つ和食のスタイルに惹かれました」。その氏が2015年6月、ニューヨークに姉妹店「O Ya NYC」をオープンし、人気を集めている。
単品メニューのある1号店のボストンと違い、創造的な和食を18品185ドル、24品245ドルのおまかせスタイルで提供。目玉は独創的な鮨だ。「鮨飯は和食の伝統の象徴、そして自分にとって白いキャンバス。酢飯の味と合う限り、多彩な素材をタネに使います」。
たとえば山椒、バルサミコとカカオ風味の蒲焼ソースを添えたフォワグラ鮨は、塩辛さ、甘さ、苦さ、旨味、そして酢飯の酸味が見事に調和する一品だ。鮨もラーメンも英語化した昨今、現地シェフが新たな発想で和食を進化させている。
(『料理通信』2015年10月号/「ワールドトピックス」より)
◎ O Ya NYC
120 East 28th Street, New York, NY 10016
☎ +1-212-204-0200
17:30~22:00 日、月曜休
http://o-ya.restaurant/o-ya-nyc
text & photograph by Akiko Katayama
JOURNAL / 世界の食トレンド
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