America [Detroit]
21世紀のクラフト酒造家、太古のお酒で腕試し
2015.11.05
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蜂蜜が主原料の酒「ミード」の発祥は、人類がホップやブドウに出合う前の旧石器時代末にまで遡るという。それが現在、小規模な地酒造りの最新トレンドとして、米国でプロアマ問わず注目を集めている。4、5年前には40軒程だった全米のミーダリー(ミード醸造所)は、今や約200軒と急増中だ。
ミードの配合は100種100通りで、発酵や風味付けを手伝うフルーツやスパイスを自由にプラスすることができる。つまり、造り手のセンスや土地柄を活かして様々なバリエーションを生み出せるという、クラフトの醍醐味を追求できる酒なのだ。
ミシガン州デトロイト近郊の小さな町で誕生したB. NEKTAR(ビー・ネクター)ミーダリーは、稀有な“蜂蜜ワイン”として理解されがちのミードの敷居を低くしたと評判だ。非加熱、未精製のローカル蜂蜜にこだわり、ワインでもビールでもない微発泡性のユニークな飲み口と、若い世代にアピールする「黒い牙」等といったネーミング、ボトルやラベル・デザインも好評である。
(『料理通信』2015年11月号/「ワールドトピックス」より)
◎ B. NEKTAR Meadery
1511 Jarvis St, Ferndale, MI 48220
☎ +1(313)744-6323
※タップルームは木~月曜オープン。
www.bnektar.com
text by Kuniko Yasutake / photograph by B.NEKTAR
JOURNAL / 世界の食トレンド
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