America [New York]
人生で味わうべき食べ物の数は、いくつ?
2015.06.05
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ミミ・シェラトン氏は、キャリア60年の現役フードジャーナリスト。米紙ニューヨーク・タイムズのレストラン批評家も務めた経験のある彼女の著書 『1,000 Foods to Eat Before You Die(死ぬまでに味わうべき1,000の食べ物)』が1月に出版され、話題を呼んでいる。
彼女が「まるで自叙伝」と形容する本書には、料理、デザートはもちろん、野菜や果物などの食材や調味料に至るまでの食品が、その由来とされる世界の地域別に記されている。さらに、これらを世界のどのレストランや市場、アメリカのどの店で調達できるのかという食べ歩き&お取り寄せ情報が各々掲載されており、実用的だ。食を通して各国の文化・歴史が読み取れる本だが、味覚を頼りに世界を旅する人、世界の味を楽しむアメリカ旅行をしたい人にはガイドブックとしても最適。
高級品から庶民的なものまで網羅する作業にはなんと10年が費やされたそう。和食についての31エントリーの中で“お茶漬け”が紹介されているところが、日本人にはなんとも感慨深い。
(『料理通信』2015年6月号/「ワールドトピックス」より)
◎ 1,000 Foods to Eat Before You Die
A Food Lover’s Life List by Mimi Sheraton
Workman Publishing (January, 2015)
www.workman.com/products/9780761185543/
text & photograph by Kuniko Yasutake
JOURNAL / 世界の食トレンド
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