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米国で和食店数が約19000軒に上る中*、日本酒人気も上昇し、米国は現在世界最大の日本酒輸入国だ。しかしレストラン以外の場で優れた日本酒を入手するのは、一般消費者にとってなかなか難しい。その状況を打破すべく、オンラインベースの全米日本酒宅配サービス「ティプシー・サケ」が2018年11月に誕生し、話題を集めている。
創始者は10年間米国で和食材の輸入・卸業に携わり、サウスカロライナ大学でMBAを取得した伊藤元気氏。「複雑な酒類の流通システムが原因で、限られた数の大手の日本酒しか酒屋に並ばないのが現状。一般に質の高い日本酒の価値を知ってもらうため起業しました」。
ウェブサイトは各品に味の特徴、料理のペアリング、蔵の情報を満載し、価格帯は15ドルから200ドル以上と、初心者と愛好家どちらのニーズにも対応する。また毎月49ドルの予約購入方式で、各300ml、3銘柄を配達するサービスも提供。豊富な日本酒体験を後押しする。日本酒業界の発展の一翼を担うプロジェクトとして期待したい。
(『料理通信』2019年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Tippsy Sake
www.tippsysake.com
*「平成30年度米国における日本食レストラン動向調査」より www.jetro.go.jp/world/reports/2018/02/c928ae49736af7f3.html
text by Akiko Katayama
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