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JOURNAL / 世界の食トレンド

Australia [Sydney]

人気再燃! 70年代の家庭料理の代表「ジャッフル」が最先端メニューに

2022.08.15

text by Akiko Ganivet

1950年代にオージーの心を掴み、70年代に器具が電化されてさらに家庭に浸透したホットサンド「ジャッフル」。2枚のパンの端を留めるジャッフルメーカーなら、具材はボロネーズソースなど汁気があっても大丈夫。パンの外側にバターを塗ってから焼くのでこんがり仕上がり、真ん中に焼き印があるタイプなら、カリカリ部分が増えておいしさ倍増だ。

この家庭料理の代表「ジャッフル」が、今注目を浴びている。おしゃれなレストランやカフェに続々と登場し、メニューも多彩に。スリランカ料理店ではカニカレー、とあるパブではキノコのラグーとトリュフバターを挟むなど、手の込んだ具材が人気だ。

2022年、シドニー市内近くに移転オープンした「フライオーバー・フリッテリー(Flyover Fritterie)」は、インド系移民オーナーのグンジャン・アイラワディさんが母国の屋台料理から具材のアイデアを得たヴィーガン専門カフェ。ポテトにカシューナッツやココナッツを加えたドーサ風ジャッフルや、スパイスをたっぷりまぶした豆腐ティッカのジャッフルが売りだ。若者の間では今、90年代のトレンドが復活しているので、「レトロでノスタルジックなジャッフルが受けている」そうだ。

(写真トップ)ドーサ風ポテトジャッフルは、ミントとタマリンドのチャツネにディップしながら食べるのがおすすめ(22.90豪州ドル)。
(写真2枚目)豪州発祥の家電ブランド「サンビーム」のジャッフルメーカーは、ノンスティックコーティングが売り(59.95豪州ドル)。



◎Flyover Fritterie & Chai Bar
80-88 Regent Street, Sydney, NSW 2061 
12:00〜21:00(月曜休、金曜・土曜~21:30)
https://www.flyoverfritterie.com.au

*1豪州ドル=95円(2022年7月時点)

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