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国連食糧農業機関 (FAO)によると、世界中の食料品生産業界が排出する「無駄」「損失」は1年間に30%もある*。そのうちの54%は食品生産過程にあり、食品になる以前の段階、つまり農産物の収穫過程や保管方法に問題があるという。
これを受けてブリュッセルのファストフード店「エクスキ」は、消費者にフードロスを訴える手段として“落穂拾い”を提案している。同店は持続可能な農業を応援し、ビオやトレーサビリティへの関心も高く、現在5カ国に90店舗を持つ。落穂ひろいとは、夕方から翌朝までの間に畑に残った野菜を手で集めることで、法律でも認められている行為。
2016年は1.2トンのジャガイモを採集した。これで得た農作物は、ホームレスや受刑者らの社会復帰援助など奉仕活動を行う慈善団体「魔法瓶運動」に渡り、11月から4月末の間、ブリュッセル中央駅での低収入者や路上生活者への食事に利用される。クリスチャンの多いベルギーでは落穂拾いに賛同する人も多く、国を挙げたフードロス対策につながっている。
*世界の農林水産業の発展と農村開発に取り組む国連の専門機関。
本件は2011年5月、国際包装産業フェア(ドイツ)における国際会議で報告された。
(『料理通信』2017年12月号/「ワールドトピックス」より)
◎ EXKi SA
www.exki.be
text by Maki Miyazaki
photograph by Benajmin Brolet
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