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ブリュッセル市が2016年初頭に発表した「緑地Good Food計画」。都会での農業の可能性を探りながら市民の健康的な食品への意識改善を図り、同時に都市の過大化防止、大気汚染物質の削減を訴えるものだ。
これを受けて大手スーパー「デレーズ」は、店舗の屋上を菜園に改装。収穫した野菜は2017年春から店で販売すると発表した。屋上の空きスペース利用というだけでなく、年間を通した新鮮な野菜の供給、生産と販売の短い流通回路による大気汚染削減、運搬費のコスト節約なども狙いだ。320㎡の菜園はオープンエアーと温室に分かれ、トマト、サラダ菜、ナスなどが有機栽培される。
露天の耕地栽培ではないためビオのラベルは獲得できず、一般野菜とビオ野菜の中間価格での販売となるが、この試みが成功すれば、他支店でも生産する予定。モデルケースとして市民や学校見学にも開放されるため、これを見習う店が増えれば、「2035年以前に、目標とする都市農業30%を達成できる」とは、環境問題担当大臣の弁だ。
(『料理通信』2017年4月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Delhaize Boondael
Avenue du Bois de la Cambre 120, 1050 Bruxelles , Belgium
text by Maki Miyazaki
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