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JOURNAL / 世界の食トレンド

Belgium [Bruxelles]

日本酒の普及に尽力する“酒ソムリエ”

2018.07.09

  • ベルギーでは一般人にも和食が人気で、日本酒への関心も高い。ここ数年は、ワイン以外に日本酒を提案する星付きレストランも増えている。日本酒の酸味や甘味が料理をさらに引き立てると、シェフたちが開眼したのだろう。

    これまで日本酒は、原料も醸造工程も異なりアルコール度数が高い中国酒と混同されてきたが、昨今の日本酒人気の陰には、イメージ払拭に努める“酒ソムリエ”の存在がある。

    ナチュラルワイン専門の酒販店「ティチュルス」は、プロやアマチュアへの日本酒講習会を開催してきた。オーナーソムリエ、ヴィヴィアン・ブロ氏は「当店が扱うのは酸化防止剤なしのワインだけ。日本酒も防腐剤なしの“自然な造り”で、造り方や飲み方もワインに近く、原料や水など生産地の個性が反映される“テロワールの酒”だ。

    酒を飲めば土地の風土や気候、文化まで推し測れ、そこへ旅をしたくなるほどミステリーに富んでいる」との惚れ込みよう。日本酒は、海外で着実にファンを増やしているようだ。

    (『料理通信』2018年6月号/「ワールドトピックス」より)

    ◎ Titulus
    167 A Chaussée de Wavre, 1050 Bruxelles
    ☎+32-(0)2-512-9830
    12:00~22:00(月曜17:00~)
    日曜休
    ワインバーも併設
    www.titulus.be

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