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「フィンランドの悪魔」という意味をもつレストラン「フィンヤヴェル」は、1920年代に開花した北欧古典主義の建築物タイデハッリ内にある。
2016年、自国料理をよく知らないことに気づいた2人の料理人は、2年限定のポップアップレストランをオープンし、伝統の味はそのままに、盛り付けを現代風にしてみると大成功。手応えを感じた2人は、2019年、仲間と共に「フィンヤヴェル」を立ち上げた。
店は2タイプに分かれ、サロンキ店は洗練された空間体験をコンセプトに、サリ店はカジュアルなスタイルだ。「私たちは母国料理の歴史を誇りに思っています。塩漬け、燻製、熟成という昔ながらの調理法と地元素材で、新しい解釈を加えます」と店長のカタリーナさん。最近の傾向として、人々は新しい食体験を求めるだけでなく、料理の物語を知りたがるという。
「地元食材とベジタリアン料理への関心もさらに高まっています」。店内の家具も自国デザインにこだわる。地元の人が自慢に思える店が、フィンランドにまたひとつ増えたようだ。
(『料理通信』2020年6月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Finnjävel
Helsingin Taidehalli, Ainonkatu 3, 00100 Helsinki
サロンキ店 18:00~23:30
日曜、月曜休
コース 5皿 89 ユーロ、8皿 114 ユーロ
サリ店 11:30~23:30(日曜12:00~16:30)
月曜休
Facebook @finnjavel
text by Asaki Abumi
photograph by Martin Sommerschield / Kuvio Oy
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