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ヤニック・アレノのビストロ「テロワール・パリジャン」をはじめ、パリ近郊でとれた食材を使う店が脚光を浴びて久しい。最近はハチミツ、ビール、ワイン、モッツァレッラなどパリ産の食材そのものを扱うブティックも続々と登場し、「パリ地産地消」に共感するスターシェフがこぞって用いるようになってきた。
2016年冬オープンした「オタンタ」はパリ産モッツァレッラを販売する、初のアトリエ・ブティックだ。「モッツァレッラはイタリア産が一番ですが、輸送時間のせいでフレッシュ感が失われ、酸っぱくなってしまうことがある。そこで自分たちで作ることを思いつきました」と語るのは、イタリア人オーナーのサラ・ラコンバさん。
ミルクはパリ近郊の村、ランブイエの牧場から毎朝仕入れている。店ではガラス越しにモッツァレッラやブッファラの製造工程が見られ、希望者にはチーズ作りの講習会を開く。作り手と買い手の距離がぐっと縮まった“メイド・イン・パリ”の食材は、今後、裾野が広がっていくに違いない。
(『料理通信』2017年11月号/「ワールドトピックス」より)
◎ OTTANTA
19, rue du Cardinal Lemoine, 75005 Paris
☎ +33.(0)9.52.77.03.62
10:00~14:30、16:30~20:00
日曜、月曜休
モッツァレッラ 3.5ユーロ/100g
www.ottanta.fr
text by Sakurako Uozumi
photograph by Vincent Debanne
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