France[Paris]
長崎発の麺があらたなトレンドに!
2017.03.13
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ラーメン、うどん、蕎麦といった日本の麺がブームのパリ。新たに注目を集めているのが素麺だ。この程、販売された長崎・島原手延素麺は、延ばしと寝かしを繰り返し、麺を極細に引き延ばす伝統の製法。じっくりと時間をかけて熟成させることで生まれる強いコシと歯応えが特徴だ。
パリでは、サラダ風にアレンジしたり、カッペリーニのように前菜にしたりして食べるのが主流。日本人シェフ・関根拓氏の仏料理店「デルス」では、ガスパチョをベースに季節のハーブをふんだんにのせたメニューを提供する。
また、同時に発売された五島うどんも好評。太さ1.5mmの細さながらコシがあり、熟成過程でくっつかないよう塗られた椿油により、茹でた後もシコシコ感が続く。ここ数年、千葉のこってりラーメン「なりたけ」、博多とんこつラーメン「一風堂」、麻布のうどん「喜心」がパリに進出し爆発的な人気を誇る中、パリの麺文化に一石を投じる存在になりそうだ。「島原手延素麺は自由な発想で料理に活かせる」と現地のシェフも興味津々だ。
(『料理通信』2017年2月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Pâtes japonaises de Nagasaki
https://www.facebook.com/P%C3%A2tes-japonaises-de-Nagasaki-997427997006802/
text by Sakurako Uozumi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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