France [Paris]
パリのファストフードに真打ち登場?星付きシェフのレバノン・ガレット
2021.06.17
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text by Sakurako Uozumi
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コロナ禍以降フランスの飲食業界には、工夫を凝らしたサンドイッチをはじめ、新顔ファストフードが続々と出現している。
2021年1月、北マレにオープンした「サージュ(Sâj)」は、レバノンのガレット専門店。オーナーのアラン・ジェアム(Alan Geaam)氏は故郷レバノンでフランス料理を独学で習得し、現在パリに一ツ星店など4軒を擁する注目のシェフだ。 「店内での営業が不確かな今、料理人として何ができるかと考え、レバノンのソウルフードをボリュームたっぷりで提供することにしました」
サージュとはドーム型の鉄板で焼いた極薄のパンにソースや具材をのせた、レバノンではポピュラーな軽食だ。パリの朝市のレバノン総菜店で見かけるサージュは、タイムペーストを塗っただけのオーソドックスなものか、その上にチーズか挽き肉をのせる程度だが、ジェアム氏のサージュは自家製の生地に、新鮮な野菜、ハーブ、ケフタ(肉団子)や鶏肉の炙り焼きなど、溢れんばかりの具材がたっぷりと盛り込まれている。食材は、ジェアム氏のレストランで使っているものと同じ生産者の、とびきり新鮮なものばかりだ。
ボリュームたっぷりでヘルシー、しかも1つ7.9ユーロ~とリーズナブル。パリではすでに定着している中東のラップサンド「シャワルマ」に次いで、人気を呼ぶに違いない。
(写真)ランチセットには、好みのサージュにフムスかナスのピュレが付いて13ユーロと、外食費が高いパリでは良心的な価格。
◎Sâj
51, rue de Montmorency 75003 Paris
☎+33.(0)1.45.66.77.75
11:00~21:00 無休
マヌーシュ(ザタール、オリーブ油、キュウリ、ミント、細ネギ) 7.9ユーロ、ケフタ(仔羊のケフタ、フムス、パセリ、赤玉ネギ、タヒニソース) 12.5ユーロ
Instagram: @saj_lagalettelibanaise
1ユーロ=133円(2021年6月時点)