France [Paris]スタンディングでもっと気軽に。ストリートフード感覚で楽しむ手巻きずし
2023.05.18
text by Yukino Kano / Léo Kharfan(photo1), YvanMoreau(photo2)
2013年にオープンした「仁(JIN)」で、パリに本格的なすし文化を定着させた渡辺卓也。仁で活躍後、ロンドンですし店を手がけるなど幅広い活動を行なっていたが、2023年3月、パリに手巻きずし店「海人(Kaïto)」をオープンした。
ストリートフード感覚ですしを楽しんでほしいと“ハンドロール(手巻きずし)”を主役に。握りよりも自由な具材の組み合わせを、店では巻きたてのパリパリ海苔で、テイクアウトでは米と馴染んだ海苔のおいしさで味わえる。
店内は海をイメージした白と淡いブルーが基調。カウンターとテーブルはスタンディングで、すしを楽しむゲストの滞在時間は短め。集客数を増やして手頃な値段とのバランスを取り、江戸時代のすしが屋台の軽食だった歴史も窺える。
メニューは、サーモン、鯛、マグロ赤身、トロたく、エビ天などの手巻きずしが15種(6〜13ユーロ)にニンジンや豆板醤などを具材にしたベジタリアン手巻きが3種。その他、ちらしずしや、キュウリとワカメの酢の物などの小鉢も提供する。魚の仕入れ先や施す仕事、米や醤油も仁と同じ。質の高い手巻きずしを手ごろな値段で楽しめると、オープン直後から大評判だ。
(写真トップ)マグロの赤身、トロ、カンピョウ、シソを巻いた「海人巻」(13ユーロ)。3種18ユーロ、4種25ユーロ、5種34ユーロのセットも提案。
◎Kaïto
71 rue de Seine 75006 Paris
☎+33.(0)9.78.80.05.65
12:00~14:30、18:30~22:30(日曜12:00~17:00)
月曜休
Instagram:@kaito.paris
*1ユーロ=147円(2023年4月時点)