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JOURNAL / 世界の食トレンド

オーナーはフランス人コンビ。シナモンやクミンが香る創作ヤキトリ店が誕生

France [Paris]

2025.05.29

オーナーはフランス人コンビ。シナモンやクミンが香る創作ヤキトリ店が誕生

ヤキトリは5.5〜11ユーロ(1皿2本)。4本+ご飯で18ユーロ、6本+ご飯で22ユーロなどのコースも。レシピはイタリア料理出身の杉浦晶氏が考案。

パリジャンにとっての“和食”といえば、昔からラーメン、スシ、ヤキトリ。40年近く前からパリには専門店もあり、カジュアルな和食として親しまれてきたが、この10〜20年は本格化や高級志向、独創性を掲げた店も増えており、いずれも大人気。そんな中、創作焼き鳥を主役にした「HONŌ (炎)」が2025年3月に誕生した。

オーナーはすでにいくつかのレストランを経営しているフランス人コンビ。大阪で体験した焼き鳥店からインスピレーションを得た。備長炭で丁寧に焼くのは、シナモンや山椒、ショウガ、クミンなどを香らせた鶏モモ、鶏つくねにスカモルツァのトッピング、ネギとかつおぶし&お好み焼きソース、エビ詰めシイタケなど、いずれもひとひねりしたレシピで10種ほど。“ヤキトリ”と謳ってはいるものの、鶏以外の素材が多いのはフランス流だ。

昔からフランス人が大好きなチーズの牛肉巻きは、同店ではトリュフ入りゴーダチーズを使ってより魅力的に。他に、備長炭で炙ったマグロのタタキと赤タマネギ&ゆずのヴィネグレットなど、小皿料理も提供する。

日本酒や自然派ワインで喉を潤しながら、独創的に進化したフランス風ヤキトリを楽しめる空間だ。

日本のオブジェを飾った店内
日本のオブジェを飾った店内。

HONŌ
70 rue de Dunkerque 75009 Paris
19:00~23:00 (土曜12:00~)
日曜、月曜休

*1ユーロ=163円(2025年5月時点)

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