Germany[Berlin]
ドイツ料理も、小皿をみんなでシェア!
2018.03.12
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メインと付け合わせが、どーんと一枚の皿に盛られ、各自が自分の皿にかかりきりになる……そんな、伝統的なドイツ料理の食べ方に、今、変化が見られる。キーワードは「シェア」。少しずつ、いろいろな料理を分け合う食べ方が流行しているのだ。
その好例が、2017年4月に開店した「ペーターパウル」。メニューに並ぶのは、マリネした牛肉をオーブン焼きにする「ザウワーブラーテン」や、ベルリン風ハンバーグ「ブレッテ」などの郷土料理だが、テーブル上の様子は既存のドイツ料理店とは全く異なる。小皿に盛り付けた料理を並べ、皆でわいわいとつつく気さくなスタイルだ。同店以外にも続々と、この“フード・シェアリング”を提唱する店が誕生している。
背景には世界的に広がる“居酒屋”のブームがある。またSNSの普及により、おいしさのシェア欲求が高まっていることも理由の一つだろう。これまで一皿の量が多く複数の料理を食べるのが難しかったドイツ料理に、楽しみ方の可能性が広がるのは大歓迎だ。
(『料理通信』2018年2月号/「ワールドトピックス」より)
◎ PeterPaul
Torstr. 99, 10119 Berlin
☎+49-30-4377-3043
18:00~翌1:00
日曜休
ザウワーブラーテン 6.5ユーロ、ブレッテ 5 ユーロ
www.peterpaul.berlin
text by Hideko Kawachi
photograph by Saskia Horenburg
JOURNAL / 世界の食トレンド
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