Italy [Roma]
サービスのプロを育成する「NOI DI SALA」協会
2017.04.13
-
将来はシェフになりたいと夢見る料理人が増える一方、接客のプロを目指す若者の数は右肩下がり。そんな飲食業界の難題を改変すべく立ち上げられたサービスマン養成を目的とした「NOI DI SALA」協会が活動の幅を広げている。
「よいレストランはおいしい料理を提供するだけではなく、楽しく心地良い時間をお客様に過ごしていただけるパーフェクトな空間であるべきです。そんなサービスを提供するのがホールスタッフの仕事ですが、イタリアには接客を学べる学校は存在しません。カメリエーレは責任ある職務にもかかわらずサービスの教育を受けずに仕事に就き、現場の経験のみで業務を身に付けていきます。この協会ではサービスのABCからワイン、食品学の基礎を指導し、レベルの高い人材を送り出すのが目的です」。
ローマの三ツ星「ラ・ぺルゴラ」のヘッド・ソムリエ、マルコ・レイターノ氏を筆頭に、著名店の現役プロたちが講師を務めるゼミは、ローマ、ミラノ、ウーディネで開催。今後さらに支部を全国的に展開する予定だ。
(『料理通信』2017年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎ NOI DI SALA
www.noidisala.comtext by Mika Hisatani
JOURNAL / 世界の食トレンド
JOURNAL / 世界の食トレンド