Italy [Torino]
フェランが提案する食の最新スタイル
2018.12.17
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1895年トリノに創業し、コーヒー市場で圧倒的なシェアを誇ってきたラバッツァ社。2002年にはフェラン・アドリアとのコラボで、泡状の食べるコーヒー「エスペッソ」を生み出した。そして2018年6月、フェランの構想・指揮の下、レストラン「コンディヴィーデレ」をオープン。
イタリア語で「分け合う」という意味を持つ店名のとおり、コンセプトは家族や仲間と大皿料理を分けて食べる、イタリアの気取らない食事風景だ。そこにタパスの要素を加え、何種類もの料理を手でつまんで楽しむ。
厨房を預かるのは、43歳のフェデリコ・ザネージ氏(写真)。彼が手に持つのは「ムラッサーノのトラメズィーノ」。トリノの老舗カフェ発祥のイタリア風サンドイッチ、と思いきや、実はパンの部分はメレンゲだった!表面の極薄くカリッとした歯触りや、具との甘味と辛味のコンビネーションも最高。ラフなようで高度に計算された料理を、カジュアルにシェアしてワイワイ食べる。トリノの新名所にして、食の新スタイルの提案だ。
(『料理通信』2018年11月号/「ワールドトピックス」より)
◎ CONDIVIDERE
Lavazza Nuvola / Via Bologna 20A, 10152 Torino
☎+39-011-0897651
19:30~22:00(土曜、日曜12:30~14:00営業あり)
日曜夜、月曜休
予算1人70ユーロ~
www.condividere.comtext & photograph by Sayaka Miyamoto
JOURNAL / 世界の食トレンド
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