Italy[Torino]
保守的なイタリア人を変える?最新大箱市場
2019.08.05
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ヨーロッパ最大級といわれるトリノの常設青空市場「ポルタ・パラッツォ」。その一角に「メルカート・チェントラーレ・トリノ」が4月13日にオープンした。
地上2階建4500平米の中に、厳選された食材店とレストランなど26軒が並ぶ。その顔ぶれは日本でも発酵バターで知られる「オッチェッリ」のチーズショップからビオの青果店、シチリアのストリートフードからミシュラン星付きレストランのカジュアルバージョンまでと、バラエティに富んでいる。
2007年、「イータリー」がトリノに第1号店をオープンして以来、大箱ブームが続いているイタリア。2017年にトリノにオープンした食の複合施設「エディット」は、コワーキングのシステムも取り入れ、消費者だけでなく働く側にもいろいろな使い方の可能性を提示した。そして今、食に保守的と言われてきたイタリア人たちが、新しい味、ブランド食を体験し、楽しんでいる。これを多様性の拡大と歓迎するのか、グローバリゼーションと警戒するのか。今後の動向を注目していきたい。
(『料理通信』2019年7月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Mercato Centrale Torino
Piazza della Repubblica, 25 10152 Torino
8:00~24:00
12月25日休
www.mercatocentrale.it/torino/
text by Sayaka Miyamoto
photograph by Federica Di Giovanni
JOURNAL / 世界の食トレンド
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