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JOURNAL / 世界の食トレンド

パネットーネの世界的レベルアップを目指した国別対抗戦が初開催。日本チームは2位入賞

Italy [Milano]

2024.01.18

パネットーネの世界的レベルアップを目指した国別対抗戦が初開催

text by Manami Ikeda
(写真)2位となった日本チームの非伝統的塩味のパネットーネ(イノベーティブ・サラート)の断面。昆布、柚子胡椒、醤油、ゴマ油、そしてオリーブ油とチーズも使用したという。

菓子職人が主体となって運営する協会「アカデミア・マエストリ・デル・リエヴィト・マードレ・エ・デル・パネットーネ・イタリアーノ」が、2023年10月、「パネットーネ・ワールド・チャンピオンシップ」を開催した。

2019年、2021年と開催した過去のコンテストでは、他のパネットーネ・コンテストと同様、職人個人がエントリーした作品をテイスティングする審査だったが、同協会の中心的人物である職人クラウディオ・ガッティらが「技術のさらなる向上と世界的なレベルアップ」を目指し、国別チーム対抗で、リエヴィト・マードレ(自家培養発酵種)のリフレッシュメント(活性化)から完成まで、3日間に渡る工程全てを審査するという方式になった。

(写真)日本チームの3作品、中央が「クラッシコ」、右「チョコレート」、左「イノベーティブ・サラート」。

(写真)日本チームの3作品、中央が「クラッシコ」、右「チョコレート」、左「イノベーティブ・サラート」。

出場したのはイタリア、ドイツ、フランス、スペイン、ポーランド、日本、台湾、アルゼンチンの8カ国、審査カテゴリーは「クラッシコ(伝統)」「チョコレート」「イノベーティブ・サラート(非伝統の塩味)」の3種。それぞれのカテゴリーで1〜3位、さらにそのトータルで総合順位が決定。1位はやはりイタリアで、2位に日本、3位にアルゼンチンが入った。日本は「ドンク」の職人チームで、すでにイタリアのコンテストに何度も出場した佐藤広樹氏の経験が大きく貢献したと言える。

このコンテストは今後も隔年ごとに行われるとのことで、各国は打倒イタリアを掲げ、技術に磨きをかけていくだろう。それこそ、協会の求めるところである。

(写真)1位となったイタリアチーム。右端がキャプテンで協会の理事長を務めるクラウディオ・ガッティ氏。photo by Carlo Casella – Italian Gourmet

(写真)1位となったイタリアチーム。右端がキャプテンで協会の理事長を務めるクラウディオ・ガッティ氏。photo by Carlo Casella – Italian Gourmet


◎Panettone World Championship
https://www.panettoneworldchampionship.com

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