-
「シンガポールといえばタイガービール」は昔の話、ここ数年、シンガポールでも注目が集まるクラフトビール。狭い国土と高い地価にも関わらず、メイド・イン・シンガポールのクラフトビールも次々に生まれている。
その先駆けの一つが、2010年にできたレストラン併設のビール醸造所、「レベルサーティースリー」。名前通り、オフィス街のビルの33階にある。2018年5月にヘッドシェフとして就任したシェフ、アーチャン・チャンが作るのは、ブルワリーならではの豊富な種類の麦芽やクラフトビール原料を使った料理の数々。
例えば、スズキの仲間、シーバスを焼いて麦芽で作ったリゾットにのせたり、ビールと醤油に漬け込んだ昆布で昆布締めにした刺身に、醸造工程を経て残った固形物“ビール粕"で作った「食べられる砂」をあしらう。もちろんビールとの相性は抜群。
「ビール粕をフレッシュな状態で使えるのは醸造所併設のメリット。今後はぬか漬けの手法を応用した、ビール粕を使った発酵食品も考えたい」と意気込んでいる。
(『料理通信』2019年2月号/「ワールドトピックス」より)
◎ LeVeL33
8 Marina Boulevard, #33-01 Marina Bay Financial Centre Tower 1,Singapore 018981
☎+65-6834-3133
11:30~24:00 (金曜、土曜~翌2:00 、日曜12:00~)
https://level33.com.sg/text & photograph by Kyoko Nakayama
JOURNAL / 世界の食トレンド
JOURNAL / 世界の食トレンド