Spain [Barcelona]
スぺインの新たなコーヒー文化を牽引
2016.04.21
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スペイン人はコーヒー好きにもかかわらず、今までコーヒーの質や風味はあまり追求されてこなかった。ところが、ここ数年、英米の食文化がブームの兆しを見せ、ついにその波がコーヒーに。豆にこだわり、これまで皆無だったドリップコーヒーが飲める店ができ始めたのだ。
そのブームを引っ張るのが2014年に開店した「ノマド・コーヒー」。豆をローストして販売し、店内でコーヒーを味わえるカフェでもある。2015年6月に2号店として焙煎所に併設する「ノマド・ロースターズ・ホーム」を開店。フェアトレードの豆のみをイギリスの輸入会社から買い付け、豆は生豆の白っぽさが残るほど浅めのローストで提供する。
同店でコーヒーを注文すると、普通のカフェなら頼まずとも添えられる砂糖はなく、店の隅にきび砂糖の容器が置いてあるのみ。そこには、できるだけ、コーヒー本来の風味を楽しんでほしいという店の意図がある。オーナーは英国在住経験のあるスペイン人で、コーヒーについては全て英国で学んだそうだ。
(『料理通信』2016年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎NOMAD ROASTER'S HOME
Pujades 95, 08005 Barcelona
☎+34-628-566-236
9:00~17:00
土、日曜休
エスプレッソ、カフェ・ラテなど全て2ユーロ
text & photograph by Makiko Hata
JOURNAL / 世界の食トレンド
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