Spain [Barcelona]
地元愛が詰まったガストロノミー食堂
2018.02.13
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独立騒動で大騒ぎのバルセロナで、独立派、反独立派を問わず地元の人が我が家のように集う新しいスポットが「テオリック」。2016年末に開店した同店は“マル・イ・モンターニャ”と呼ばれる海の幸と山の幸をミックスしたカタルーニャ料理の定義がコンセプト。
たとえば北部ガリシア名物として知られるタコとジャガイモの料理は、ジャガイモのピュレにキャベツを加え、タコと共に豚のバラ肉ものせて、ジャガイモとキャベツをバラ肉と炒めたカタルーニャ料理「トリンチャッ」に似せて郷土料理風にアレンジ。また豚足のテリーヌにはアカザエビの茹で汁が使われている。海老と鶏肉入りのコロッケも人気料理だ。
オーナーはバルセロナ出身の幼なじみ2人で、野菜を地元の生産者から直接買い付けるなど地元愛が感じられる。地元の食材を使った新しいスタイルのカタルーニャ料理、居心地の良い温かみのある内装が思想を問わずカタルーニャを想う人々に受けていて、店の売り上げは上々だそうだ。
(『料理通信』2018年1月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Teòric
Carrer de Bailèn 117, 08009 Barcelona
☎+34-93-000-2552
13:30~15:30、20:30~23:00
日曜~火曜休
タコとトリンチャッ 8.50ユーロ、
豚足とアカザエビのテリーヌ 13.5ユーロ
text & photograph by Makiko Hata
JOURNAL / 世界の食トレンド
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