茨城、埼玉が初ランクイン。Destination Restaurants 2025
2025.10.01

「日本人が選ぶ、世界に伝えたい日本のレストランリスト」として2021年に発足した「The Japan Times Destination Restaurants」。「日本の風土の実像は都市よりも地方にある」との考えから、東京23区と政令指定都市を対象から除外し、訪れるべき10店を毎年選出するレストランリストに、今年初めて茨城、埼玉、愛媛、鹿児島のレストランがランクインした。
審査員の一人である本田直之氏が「毎年、訪れたい店が遠くへ広がっている」というように、ガストロノミーの息吹が日本各地、より僻地へと広がる一方で、東京近県はデスティネーションになりにくく、海外に本拠地を置くレストランセレクションの対象外エリアでもあり見過ごされがちだ。
そんな中、ランクインした茨城県つくば市「ノンナ ニェッタ」、埼玉県川口市「レストランKAM」。さらに富山駅近くに店を構える「ひまわり食堂2」が「2025年 Restaurant of the Year」に選出されたことは、雄大な自然環境を背景にもたずとも日本の風土を映し出そうとする料理人たちに勇気を与えるものだろう。
今年のセレクションは下記の通り。
富山県富山市「ひまわり食堂2」田中穂積
北海道白糠町「ファームレストラン クオーレ」漆崎雄哉
山形県南陽市「オステリア シンチェリータ」原田 誠
茨城県つくば市「ノンナ ニェッタ」川村憲二
埼玉県川口市「レストランKAM」本岡 将
石川県小松市「オーベルジュ オーフ」糸井章太
京都府綾部市「田舎の大鵬」渡辺幸樹
愛媛県松山市「くるますし」高平康司
大分県別府市「日本料理 別府 廣門」廣門泰三
鹿児島県鹿屋市「センティウ」内田康彦
(敬称略)
(料理通信)