カラペティ バトゥバ 長 雄一 Yuichi Cho
2014.10.01
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店名
カラペティ バトゥバ/QUAND L'APPETIT VA TOUT VA!
2009.9.8 open カラペティ バトゥバのページを見る
1973年8月12日生 / 神奈川県出身 / A型
「横浜バーニーズニューヨーク レストランブレビス」(6年)でサービスの経験を積みながらソムリエ資格を取得。その後、三田「コート・ドール」に入店、2年目からシェフソムリエに(3年)。「レ クレアシヨン ド ナリサワ」(2年)を経て、2009年に独立。
FAVORITE
音楽 : ハードロック(LAメタル)
本 : 松本清張
映画 : 『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』
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フランス産シャラン鴨のノワール・オランジュ
3360円/2人前(写真は1人前)
鴨のオレンジ風味から発想した一皿。鴨肉は真空で湯煎にかけてからオーブンへ。鴨肉にはハチミツを塗って黒コショウと黒ゴマをまぶし、添えたニンジンはオレンジグラッセに。クミンとコリアンダーの香りがそれらをつなぐ。12年1月から佐藤了さんがシェフに就任した。
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ウサギとホワイトアスパラガスのテリーヌ
1890円/2人前(写真は1人前)
ウサギの肉は身がパサつかないよう、低温で丁寧に火入れし、しっとりと仕上げた。ウサギの骨からとったコンソメや春野菜と一緒にテリーヌに。クリームを加えたタプナードと食す、南仏をイメージした一品。
必要とされるためのキーワード
必要な無駄”は残す。
必要な無駄”は残す。
- フレンチを、いかに身構えず楽しめるか。それが長雄一さんの課題だった。映画に出かけた格好で、買い物袋を提げて来られる店。普段はバル派でも「たまには」と勇気を振り絞らずに行け、同時に、レストランに慣れた人が月に数回通える店でもありたい。つまり、クラスアップとカジュアルダウン、両者のニーズを満たす店とは?
「レストランの無駄にも、本当に不要なものと必要なものがある。不要は削り、必要は残すことです」
不要な無駄は、スタッフの数やクロス類と考えた。1卓に1人が張り付くサービスでなく、少人数でできるカウンターにし、テーブルクロスは無し、ナフキンは布製でなく紙製に。削った分で出る利益は、料理とワインに還元する。一方で、「前の皿の味が混ざるのは嫌」と皿ごとに替えるシルバーや、客席の高揚感を演出する花、ゆとりを感じさせるトイレの布製タオルなどは削らない。「必要な無駄」は、レストラン慣れした人にこそ響くサイン。彼らにとって、無駄な要素では決してない。
text by Naoko Ikawa / photographs by Daisuke Nakajima
カラペティ バトゥバ 東京都/麻布十番 カラペティ バトゥバのページを見る
住所 | 東京都港区麻布十番2-3-12 ビスコビル 2F |
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電話番号 | 03-3455-9951 |
営業時間 | 17:30〜24:00 LO |
定休日 | 日曜休(第3日曜は営業、翌月曜休) |
カード | 可 |
座席 | 全23席(うちカウンター15席) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 東京メトロ、都営線麻布十番駅より徒歩5分 |
URL | http://quandlappetitvatoutva.com |
備考 | コース4860円、6480円、アラカルト前菜1080円~、メイン3240円~、デザート870円~(アラカルトの値段は2人前) 【WINE】グラスワイン980~2160円、1/2カラフェ2900円~、ボトル5400円~ |
- 「2010年01月技ありフレンチの新常識」 掲載
- 「2010年12月表紙のレシピ」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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