「料理を前進させる」
ポワン 中多健二 Kenji Nakata
2014.10.01

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                                   店名 
ポワン/point
1974年9月10日生 / 大阪府出身 / A型
大学卒業後、大阪「ル・クレオール」「ラクロッシュ」などを経て、04年渡仏。「トゥール・ダルジャン」「タイユヴァン」で1年半経験を積む。帰国後「ラクロッシュ」のシェフに就任。07年、自店をオープン。
FAVORITE
音楽 : R&B
本 : 『星をつかむ料理人』(吉野健著)
映画 : なし 
『料理通信』2012年5月号取材時点

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                                        フォアグラのミルフィーユ仕立て
12600円のコースの前菜
塩、コショウ、コニャック、白ポルト酒でマリネした後、低温で火入れしたフォワグラをバットでプレスし、オリーブ油でカリカリに焼いたパンとミルフィーユ仕立てに。冷凍したフォワグラのコンフィを粉糖のようにふりかけた。あまおう、イチゴパウダー、塩を添えて。
 
                                ■ 前店「アキュイール」での仕事 
                                    
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                                        三箇牧トマトのブラッディマリーといろいろな貝
9450円、12600円のコースの一品
トマトの上には、レモンやオリーブ油で和えた鮑、白ミル貝、ツブ貝、ホッキ貝、赤貝、ホタテ。さらに、ホタテのチップ、ウニ、ハーブを重ねて盛り付けた。ソースはウォッカとトマトのブラッディマリー。
 
                                    必要とされるためのキーワード
日本人の“おいしい”を大事にする。
                                日本人の“おいしい”を大事にする。
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                                     - 「日本料理のような熱々で供したい」と中多健二シェフは言う。
「熱々」での提供は本来、フレンチにはない考え方。だが日本人にとってのおいしさを熟考した時、無視できないと考えた。乳飲み仔牛ならリソレの後、スチームコンベクションオーブンで火入れ。さらに炭火で、ロースは軽く、脂分の多いバラはカリカリにと、部位ごとに熱々に焼き上げる。時短のため、添え野菜も1種に留める。
コンソメにもハマっている。熱々で供することで香りが立ち、新たなおいしさを提示できるから。きっかけは「アルページュ」で食したコンソメ。野菜だけで打ち出したその味わいが強く印象に残った。「古典的な手法を見直し、新しい表現を見出したい」。自分ならもう少し旨味を加味したいと、一昨年の冬から、ホタテなどの貝類、豆類の皮などの旬素材を用い、コンソメを引く作業に夢中だ。
「日本のフレンチ」として料理を育む。その根本には、「レストランは楽しんでこそ」という、シェフの“ もてなし”の心が流れている。
text by Hisayo Kisanuki/ photographs by Kazunori Ogoshi 
                                        ポワン/point  大阪府/福島
                                         
                                        
 
                                    
| 住所 | 大阪府大阪市福島区福島3-12-20 1F | 
|---|---|
| 電話番号 | 06-6455-5572 | 
| 営業時間 | 12:00~13:00LO(水曜~日曜) 18:00~20:00LO | 
| 定休日 | 月曜休 | 
| カード | 可 | 
| 座席 | 全18席 | 
| タバコ | 禁煙 | 
| アクセス | JR新福島駅より徒歩2分 | 
| URL | www.point-accueillir.com | 
| 備考 | 昼6480円 夜12960円 (税込・サ別) 【WINE】 グラス 白赤各3種 1200円~、ボトル 8000円~  | 
                                        
- 「2010年01月異ジャンルの料理人が通う技ありフレンチ・関西編」 掲載
 - 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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