「技術・文化を伝承する」
ローブリュー 櫻井信一郎 Shinichiro Sakurai
2015.05.14
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店名
ローブリュー/LAUBURU
2002.3.6 open ローブリューのページを見る
1961年4月21日生 / 東京都出身 / A型
大学卒業後、レストラン勤務を経て88年渡仏。ローヌ=アルプ地方「ラ・プーラルド」(約1年)、バスク地方「トゥラス」(約1年)、ランド県「パン・ラドゥール・エ・ファンタジー」(約7カ月)、同「グビー」(約6カ月)、バスク地方「シロ」(約1年)で修業し、92年帰国。「パッション」(約2年)、「レザンドール」(約2年)、「オーバカナル」(約5年、うち1年はシェフ)を経て、02年独立。
FAVORITE
音楽 : クラシック
本 : なし
映画 : なし
MY LEGEND
三谷青吾
「レスプリ ミタニ ア ゲタリ(東京・四谷三丁目)」シェフ。1958年広島県出身。85~93年、フランス、ベルギーで修業。帰国後、代官山「パッション」、原宿「オーバカナル」などのシェフを経て、05年「レスプリ・ミタニ」を開店。2014年10月の移転を機に、店名に思い出の町「ゲタリー」を冠した。著書に『基本をきわめるフランス料理』(柴田書店)。
河田勝彦
「オーボンヴュータン(東京・尾山台)」シェフ。1944年生まれ。67年渡仏し、74年「ヒルトン・ド・パリ」シェフ・パティシエ就任。75年帰国後「かわた菓子研究所」設立。81年、現店を開業。2012年に現代の名工受賞。『「オーボンヴュータン」河田勝彦のフランス郷土菓子』(誠文堂新光社)など著書多数。
ピエール・オテイザ
バスク豚生産者&シャルキュティエ。1955年、仏・ペイ・バスクのアルデュード村生まれ。パリで食肉加工の技術を習得。88年、パリ農業博でバスク豚と出会い、飼育開始。90年にはバスク豚の飼育協会結成。2006年、レジオン・ドヌール勲章を受勲。
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自家製生ハム
2520円
「シロ」の先代の奥様、ジュリエットさんから学んだ製法に則り、脂少なめの沖縄県産豚モモ肉を血抜き・塩漬けした後、塩抜き。長野県東御市で9カ月半乾燥させ、店内のワインクーラーでさらに3〜4カ月熟成させる。ややドライで、噛みしめて広がる旨味が魅力。
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生野菜のマリネ
1470円
素揚げしたゴボウのビネグレット漬け、塩もみした根セロリのマヨネーズ和え、フロマージュ・ブランベースのソースで和えた生のカリフラワー、軽くビネグレットで和えた塩もみ紫キャベツ、生エノキ、キャロット・ラペを一皿に。
必要とされるためのキーワード
深く、狭く、続ける。
深く、狭く、続ける。
- バスクを愛し、豚を愛する櫻井信一郎シェフ。
「オープンから10年、大きくは何も変わっていません。フランスのビストロや食堂って、基本的にそうだから」
今では日本人のみならず、旅行や仕事で来日するフランス人までもが「おいしい豚が食べたいから」、「懐かしい味が食べたいから」と、この店を目指してやってくる。彼らを喜ばせるのは、最新の調理法も目新しい食材も使わず、「最高の道具」=手を使って一から作られたソーセージやパテ、コンフィなど。
「泥臭く、当たり前のことを当たり前にやっているだけ。『継続は力なり』ですね。移り変わりの激しい世の中だけど、うちはご贔屓さんが来て食べるから、メニュー1つすら変えられない(笑)。そういう店があってもいいと思う」
最近フランス人のお客から、「この店はフランス人にとってのノスタルジー」だと言われた。追求するのはモダンさや幅の広さではなく、味や文化の根っこの部分。研ぎ澄まされた「真っ当な料理」が、食べ手の心をストレートに射抜く。
text by Rieko Seto / photographs by Hide Urabe
ローブリュー 東京都/表参道 ローブリューのページを見る
住所 | 東京都港区南青山6-8-18 |
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電話番号 | 03-3498-1314 |
営業時間 | 18:00〜21:30 LO |
定休日 | 日曜、8月中旬および年末年始休 |
カード | 可 |
座席 | 全24席 |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 東京メトロ表参道駅より徒歩10分 |
URL | http://www.lauburu.jp |
備考 | アラカルトのみ 前菜1000円~、メイン2000円~(税込・サ別) 【WINE】 グラス白赤各1種630円~、ボトル4200円~ |
- 「2007年12月こうして「メニュー黒板」は広まった」 掲載
- 「2008年12月フランス地方料理の神髄が味わえる店」 掲載
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- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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