「技術・文化を伝承する」
レストラン・フウ 松本浩之 Hiroyuki Matsumoto
2014.10.01
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店名
レストラン・フウ/Restaurant FEU
2006.8.21 シェフ就任 レストラン・フウのページを見る
1969年2月12日生 / 山形県出身 / O型
88年銀座「レ・ザンジュ」、92年小田原「ステラマリス」、93年赤坂「エミリア」、94年市ヶ谷「スゴン」を経て95年渡仏。パリ「ダニエル・メトリ」、アルザス「シリンガー」などを経て、パリ郊外「パビヨン・ブルー」でシェフに就任(半年)。その後「ラ・コート・ドール」などを経て01年帰国。銀座「レ・ザンジュ」、05年銀座「ベージュ東京」、表参道「バンブー」を経て、06年「レストラン・フウ」へ。
FAVORITE
音楽 : R&B
本 : 山岳書、『北壁に舞う』(長谷川恒夫著)、『ポワルの微笑み』(中村勝宏著)
映画 : 『ゴッドファーザー』『愛と青春の旅立ち』
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北海道産乳飲み仔羊のローストと摘みたての豆類ミント風味
夜10500円のコースのメイン
北海道産乳飲み仔羊は繊細な味と食感を生かすためにゆっくりと火入れし、春先のやわらかな豆類と豆のペースト、ミント風味の白い泡をあしらった。映画「タイタニック」にも登場した古典料理を松本シェフらしい解釈で表現。
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トマトのニース風サラダ
昼4515円、夜8400円のコースの一品
トマトの中にジャガイモ、インゲン、オリーブ、茹で卵など、ニース風サラダの要素を詰め、上にルッコラのシャーベット、下にバジリコのペーストを敷いてコンソメジュレをおく。フルーツトマトがおいしい季節にだけ提供される。
必要とされるためのキーワード
料亭の役割を担う。
料亭の役割を担う。
- 景気低迷にも拘らず、現在もスクラップ&ビルドが進行する東京乃木坂。32年前に誕生した「レストラン・フウ」は多くの実力派シェフを輩出しつつ今に至る。
松本浩之さんがシェフに迎えられたのは2006年。「誰でも知っている料理を自分だけの発想で現代的な皿に仕上げたい」と、古典と呼ばれる料理も独自の解釈で表現する。たとえばニース風サラダをトマトに詰めたり、フォワグラのテリーヌを薄い円盤形にカットして垂直に立てたり。斬新なプレゼンテーションは「驚き」に満ちているが、尖り過ぎない。本流から外れることなく品格を保つ。モダンな内装や穏やかな接客が醸し出す店の雰囲気も同じ。昔からの常連が成人した息子を連れて来たいと思う、独特の安心感が広く支持される。
「いつ誰と行っても安心して食事ができる料亭的な店でありたい」と松本シェフ。商談、会合、家族の祝い事など、様々な需要に応える古き良き料亭文化が、現代のフランス料理店に姿を変えて息づいている。
text by Mieko Sueyoshi / photographs by Megumi Takei
レストラン・フウ 東京都/乃木坂 レストラン・フウのページを見る
住所 | 東京都港区南青山1-26-16 |
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電話番号 | 03-3479-0230 |
営業時間 | 11:30〜14:00 LO 18:00〜23:00 LO |
定休日 | 日曜、第3月曜休 |
カード | 可 |
座席 | 全44席(うちバーカウンター8席) |
タバコ | 禁煙(バーは可) |
アクセス | 東京メトロ乃木坂駅より徒歩1分 |
URL | http://www.feu.co.jp |
備考 | 昼3240円、4644円、6480円、9720円 夜8640円、10800円、16200円 (税込・サ別) 【WINE】 グラス白赤各2種1300円~、ボトル6300円~ |
- 「2006年08月さて、フランス料理のお値段は?」 掲載
- 「2010年08月クリエイション魂」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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