「新しいスタイルを提示する」
北島亭 北島素幸 Motoyuki Kitajima
2015.05.14
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店名
北島亭/(きたじまてい)
1990.9.6 open 北島亭のページを見る
1951年1月9日生 / 福岡県出身 / A型
18歳で料理の道へ。株式会社ロイヤル、六本木「レジャンス」を経て、77年より渡仏。「トロワグロ」を始め、「ジョルジュ・ブラン」「アルケストラート」「ラ・マレ」等で5年間修業を重ね、82年に帰国。84年に「ドゥ・ロアンヌ」のシェフに就任。87年より「パンタグリュエル」のシェフを務め、90年独立。
FAVORITE
音楽 : ジャズ、シャンソン
本 : 『現代フランス料理全書』(アンリ=ポール・ペラプラ著)
映画 : 『画家と庭師とカンパーニュ』
MY LEGEND
アンリ・エルガーリッシュ
「エルガーリッシュ(仏・パリ・現閉店)」元パティシエ。70年代にフランスで活躍。
ドゥニ・リュッフェル
「パティスリー・ミエ(パリ)」元パティシエ。1950年生まれ。「イル・ブルー・シュル・ラ・セーヌ(東京)」企画の顧問。パティシエ、コンフィズール、グラシエのフランスにおけるBM(上級資格)取得。
ジャン・トロワグロ(故人)
「メゾン・トロワグロ(仏・ロワール地方ロアンヌ)」元シェフ。同店創業1930年から三代続くレストラン。弟のピエール・トロワグロと共に、55年ミシュラン一ツ星獲得後、65年に二ツ星、68年に三ツ星を獲得。同店の現在のシェフはミシェル・トロワグロ。
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豚足のつめもの パン粉付焼き セージの香り
4200円
フランスで食べた豚足を思い描いた一品。茹でこぼした豚足は皮を外して塩漬けにし、ブイヨンで柔らかくなるまで煮る。骨から外した肉や筋を細かく刻んで皮で包み、マスタードとパン粉をまとわせた。さらりとしたジュのソースで。
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フランス産ホワイトアスパラガス あさり入りオランデーズソース オレンジ風味
4500円
フランスから届いたホワイトアスパラガスに、ソラマメ、菜の花など春の香りを添えて。オランデーズソースにはアサリから出ただし、シェリー酒、生クリームを合わせて炊き、最後にオレンジの果汁をプラス。すりおろしたオレンジの皮を仕上げに。
必要とされるためのキーワード
道具に頼らない。
道具に頼らない。
- オープンして20数年。北島素幸シェフは、皿の上にフランスを表現しようと心血を注いできた。素材そのものを体で感じてもらうため、トリュフは丸ごと、肉も塊だからこその味があると、ポーションは昔から変わらず大きめだ。
どうしたらフランスで食べたような肉が焼けるのか。イメージから逆算し、模索し続け、たどり着いたのは「焼くのではなく、温める」。冷たいフライパンを使い、休ませながらゆっくり火を入れていく。口で言うのは簡単だが、この方法に落ち着くまでに40年。こうして生まれた肉焼きの技は、素人にも惜しむことなく披露する。
数年前、厨房のオーブンを取っ払った。肉を焼くために使うのは、大小様々なフライパンとサラマンダー。ローストチキンですらフライパンで作る。コンベクションオーブン全盛の時代だが、道具に頼らない工夫が大事と北島シェフ。
「自分にしかできないものを作り続けないとね」。還暦を迎えた今、次は何をしたらいいか。頭の中にはもう、目標ができている。
photographs by Hiroaki Ishii
北島亭 東京都/四ッ谷 北島亭のページを見る
住所 | 東京都新宿区三栄町7 JHCビル 1F |
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電話番号 | 03-3355-6667 |
営業時間 | 11:30〜13:30 LO 18:00〜19:30 LO |
定休日 | 水曜、第1・3火曜休 |
カード | 可 |
座席 | 全18席 |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | JR、東京メトロ四ツ谷駅より徒歩5分 |
URL | - |
備考 | 昼3500円~ 夜8000円~ (税別・サ別) WINE グラス 白赤各2種 950円~、グラスセット3種4800円~、ボトル 4800円~ |
- 「2009年12月赤身肉入門ガイド」 掲載
- 「2010年01月異ジャンルの料理人が通う技ありフレンチ・関東編」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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