「技術・文化を伝承する」
オステリア・オ・ジラソーレ 杉原一禎 Kazuyoshi Sugihara
2015.05.28
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店名
オステリア・オ・ジラソーレ/OSTERIA O’GIRASOLE
2002.6.6 open オステリア・オ・ジラソーレのページを見る
1974年3月21日生 / 兵庫県出身 / O型
辻調理師専門学校卒業。門戸厄神「ペペ」(5年半)を経て渡伊。ナポリ「カンティーナ・ディ・トゥリウンフォ」(2年)、ソレント近く「トッレ・デル・サラチーノ」(2年)や、市内パスティッチェリアで修業し、2002年帰国。自店をオープン。
FAVORITE
音楽 : 四六時中カンツォーネ・ナポレターナ(特に巨匠ロベルト・ムローロ)。気分転換にジプシー・キングス。
本 : 活字中毒。政治経済、宗教、芸能、小説、時に娘の国語の教科書などジャンル問わず何でも読む。料理書は『La cucina della Campania』
映画 : 週3本は観る。ホラー(眠れない時に自身のテンションを下げる)
MY LEGEND
ジェンナーロ・エスポジート
「トッレ・デル・サラチーノ(伊・カンパーニア)」シェフ。2013年、カプリ島の中心に「リストランテ マンマ」をオープン。
小西由企夫
「エル・ポニエンテ(大阪・淀屋橋)」シェフ。1980年代から90年代にかけてスペインのマドリードやバルセロナのレストラン、料理学校でスペイン料理を学ぶ。現在は、各地の調理師専門学校の講師も務める。
平井利男
「イル・ペペ(大阪・北新地)」シェフ。1960年生まれ。イタリアンレストラン「ヂヂ」を経て、88年「リストランテ ぺぺ」オープンし、2008年閉店。その後2015年、現店開店。現在に至るまで約10店舗の開業、プロデュースに携わる。
西川明夫
「さくらぐみ(兵庫・明石)」シェフ。1960年生まれ。飲食店でのアルバイトを経て81年現店をオープン。90年代から渡伊を重ね、独学でイタリア料理を学ぶ。「真のナポリピッツァ協会」日本支部長も務める。
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ウナギとイタリア産エンドウ豆のリゾット、赤ワイン風味
2400円(夜の全コースでチョイス可)
「ウナギの赤ワイン煮込み、カセルタ風」をプリモ・ピアットとして食べてもらいたいと、リゾットに。赤ワインの甘酸っぱくコクのあるおいしさにグリーンピースで春の味わいをプラス。ふわっとしたウナギの食感が独特。
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極み豚とフグのミネストラ・マリタータ
2200円(夜の全コースの一品)
ナポリ料理の中でも重要な一品、ミネストラ・マリタータ。フグをプラスしたのは「河(の)豚」というシャレと、皮のプルプルした食感がおもしろいから。野菜はほろ苦くととろりと仕上げる。「葉っぱ食い」といわれるナポリ料理の真髄だ。
必要とされるためのキーワード
ナポリと交流し続ける。
ナポリと交流し続ける。
- まだ関西でイタリアの地方料理店が少なかった02年に、ナポリそのままのディープなオステリアを開いた。イタリアンが競合する阪神間で、今なお不動の地位にある。修業先の店や大家とも深い交流を続け、ワインやパスタの直輸入や、イタリア人サービススタッフの雇用など、常に大好きなナポリと密接な関係を繋いできた。
「15年間ナポリの味にこだわり続けて、ようやく目指したレベルに届き、ナポリ人の思いもわかるようになった。自然体で料理できるようになりました」
現地のままでいいと思えばそのまま出すし、アレンジも自由自在。「どの皿もイタリア人を満足させる自信がある」と笑う。
店には常にナポリ民謡が流れ、皿もナポリ製。現地でしか栽培していなかった野菜も、九州のナポリ人農家から入手するように。「今後も、僕でなくてはというコアな客のために続けたい。僕は料理が好きでつい根を詰めすぎる。これからは、ナポリ人のように人生を楽しめるようになりたいなぁ」。
text by Yoko Soda / photographs by Kazunori Ogoshi
オステリア・オ・ジラソーレ 兵庫県/芦屋 オステリア・オ・ジラソーレのページを見る
住所 | 兵庫県芦屋市宮塚町15-6キューブ1F |
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電話番号 | 0797-35-0847 |
営業時間 | 11:30~14:00LO 18:00~21:00LO(バルは11:00~23:00、途中休憩あり) |
定休日 | 水曜休 |
カード | 可 |
座席 | 全20席(バルは14席) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | JR神戸線芦屋駅より徒歩約8分 |
URL | http://www.o-girasole.com |
備考 | 昼2900円 夜コース6000円~ アラカルト2000円~ (税込・サ別) 【WINE】 グラス 白赤各2種 900円~、ボトル 4800円~ |
- 「2010年04月春のパスタ・アンケート シェフたちの乾麺選び」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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