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RECIPE

干物と野菜を一緒に茹でてスープに「茹でた干し魚」

ブルーフード・レシピ:「マル・デ・クリスチアノ」佐藤幸二さん

2026.10.06

text by Kei Sasaki / photographs by Bungo Kimura

連載:ブルーフード・レシピ

海に囲まれ、豊かな漁場を有する日本には魚食文化が根付いています。魚を食べるなかで培われ、受け継がれてきた知恵や知識を継承し、上手に食べることは、多様性豊かな海の保全につながります。日本周辺でとれる水産物(ブルーフード*)の魅力を再発見するレシピを人気店のシェフに教わります。今回は、焼かない干物の食べ方「茹でた干し魚」です。

*ブルーフードとは、淡水・海洋環境に由来する植物、動物、藻類など水生生物性食品のこと。食料危機や気候変動などの課題に対応し、健康的で持続可能な食料システム構築への貢献が期待されている。
**日本の海面漁業の漁獲量ランキング(漁獲量/前年比)【農林水産省:令和5年漁業・養殖業生産統計】
全体(282万3,400t/-4.3%):1位マイワシ(68万900t/+6.1%)、2位ホタテガイ(33万600t/-2.8%)、3位サバ類(26万1,100t/-18.3%)、4位カツオ(15万2,600t/-20.0%)、5位スケトウダラ(12万2,900t/-23.4%)、6位カタクチイワシ(11万4,000t/-7.3%)、7位マアジ(9万2,000t/-7.0%)、8位ブリ類(8万1,000t/-12.9%)、9位サケ類(6万t/-31.8%)、10位マダラ(5万4,000t/-6.9%)

目次






教えてくれた人:東京・代々木公園「マル・デ・クリスチアノ」佐藤幸二さん

1974年生まれ。イタリア、英国、タイなどで合計7年料理人生活を送り、2010年ポルトガル料理店「クリスチアノ」、2014年、魚専門「マル・デ・クリスチアノ」をオープン。2026年6月に世界文化社より『ポルトガル料理入門』が出版された。


水から入れて軽く茹でるだけ

日本人になじみ深い魚の干物を焼かずに、野菜と一緒に茹でてスープへ。

「干物って、茹でていいんだ!」と目からウロコな驚きがあるが、「海辺の町・ナザレで親しまれているれっきとしたポルトガル料理」と佐藤シェフ。水から材料を入れて軽く茹でるだけなのに、魚のダシと野菜の甘味が染み出たスープはごちそうだ。

干物は煮干しの半生バージョンと思えば、よいだしが出るのは当たり前。ちょっとぜいたくだが、干物は1種類より複数のほうが味の深みが増すそうだ。


「茹でた干し魚」の材料と作り方

[材料]
魚の干物(アジ、ホウボウ、イトヨリ、ノドグロ)・・・各1 尾
ジャガイモ・・・1 個
タマネギ・・・1個
塩・・・15g

自家製一夜干しの作り方
魚(手前よりノドグロ、イトヨリ、ホウボウ、アジ)は、頭を取らずに開いて内臓を取り除き、血をよく洗い流す。骨もそのまま残す。2.6%の塩水にさっと通して、軽く水気を切り、ザルの上に並べ、風通しのいい場所で12 時間干す。

[作り方]
[1]材料を鍋に入れ、弱火にかける
皮を剥いて一口大に切ったジャガイモとタマネギ、干し魚を鍋に入れて、材料が浸る量の水と塩を加え、蓋をして弱火で茹でる。

[2]完成
野菜に火が通ったら完成。

お好みでビネガーやオリーブオイルを仕上げにかけてもいい。

(雑誌『料理通信』2015年4月号掲載/本文はウェブサイト用に一部調整しています)


東京・代々木公園「マル・デ・クリスチアノ」の店舗情報


◎マル・デ・クリスチアノ
東京都渋谷区富ヶ谷1-3-12
サンシティ富ヶ谷4F
☎03-6804-7923
18:00 ~ 23:00
不定休
東京メトロ代々木公園駅、小田急線代々木八幡駅より徒歩1分
http://www.cristianos.jp/

※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。

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