Norway [Oslo]
持続可能な食生活を体験できるレストラン
2020.05.07
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ノルウェーとスウェーデンの食文化に急進的な動きを起こしているEAT財団。北欧ホテル王の妻であったグンヒル・ストルダーレン氏が指揮する財団で、持続可能な食生活を提案する衝撃的なレポートを2019年に発表した。
財団と協力し、レポートからインスピレーションを受けたメニューを初めて実践するレストラン「グロウ」が、オスロのホテルに同年末オープン。肉よりも野菜の量が多めで、食べすぎを防ぐために1皿の量は通常より少なめ。オーガニックや地産地消はもちろんのこと、廃棄量を減らすため、他店なら捨てる魚の頭や骨、規格外の野菜も使い、食品ロス対策を徹底する。野菜を主役にする“グリーンな料理人”育成のために、労働経験がない人も積極的に雇用。
EATレシピと哲学を教えながら、働くチャンスを与える。今後は「EATアカデミー」という教育プログラムも実施するという。ビヨンド社の代替肉パティも仕入れる予定で、「肉食中心の市民に、草食の楽しさを伝えたい」と店長のカロリーネ・ヴェルゲランさんは張り切る。
(『料理通信』2020年4月号/「ワールドトピックス」より)
◎ GROW
Vulkan 22, 0175 Oslo(PS:hotell 地下)
☎+47-23-15-65-00
17:00~23:00
日曜休
1皿129~179ノルウェー・クローネ(少量のため空腹時は2~3皿の注文がおすすめ)
www.pshotell.no/en-gb/restaurants
text & by Asaki Abumi
photograph by GROW
JOURNAL / 世界の食トレンド
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