Spain [Barcelona]
サンチェス・ロメラ氏が“米料理”で復活!
2018.04.09
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ミゲル・サンチェス・ロメラ氏は、2000年代前半、世界で話題になったモダンスパニッシュ料理界を代表するシェフの一人。バルセロナ近郊にあった「レスグアルド」は、元神経科医というシェフのユニークな経歴も手伝って、日本のメディアにもよく登場した。2008年に閉店しNYや日本に渡ってからは、スペインでは音沙汰がなかったが、2017年秋、バルセロナ市内に「ライス!」を開店。グルメの間で早くも人気だ。
以前はアーティスティックで科学的なシェフのクリエイティビティが注目されたが、新店舗のコンセプトは、米料理が中心の健康的で繊細な料理。より時代に合ったモダンさを追求し、温かい米料理と冷たい米料理を織り交ぜたコースを提供する。
人気料理「バルセロナロール」は、ターメリックやイカ墨、ローズマリーと野菜のスープなど味を付けたご飯で作る裏巻き。日本のすし職人に学んだ米の種類と配合にオリジナルな風味を加える。濃厚な白ネギのスープには、自家製のスモーク牡蠣をアクセントに用いるなど、工夫が光る。 (『料理通信』2018年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎ RICE! By Sanchez Romera
Muntaner 182, Barcelona
☎+34-93-142-6709
13:15~16:00、20:30~23:00 月曜休
コースのみ 35ユーロ(ランチのみ25ユーロのコースあり)
text by Makiko Hata
photograph by Manuel Iglesias Alvarez
JOURNAL / 世界の食トレンド
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