America [New York]
ウィーンのカフェ文化をNY流に
2016.07.06
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ニューヨークでは中国料理やメキシカンほか、世界各地の伝統料理を新たな視点で捉えた新店が次々開店し、注目を集めている。2016年2月にオープンした現代オーストリア料理店の「フロイド」もその一つだ。
オーストリア出身のオーナーシェフ、エドアード・フラウネーダー氏いわく「コンセプトはウィーンのカフェ。早朝から深夜まで、おいしい料理と飲み物、そして寛ぎを提供する、地元コ ミュニティに欠かせない空間を目指しています」。メニューには伝統料理に氏の創意を加えた各品が並ぶ。例えば、通常小麦粉を使う麺「シュペッツレ」は、より栄養価が高く食感の良い無漂白ライ麦で作り、塩気と酸味を抑えて旨味を高めた地元産チェダーチーズとカリフラワーを添える(11ドル)。
またグラスワイン12種のうち10種がオーストリア産を占め、同国食文化の奥行きの深さを啓発する。フラウネーダー氏は「当店が伝える現地の気軽なカフェ文化を通じて、オーストリア料理の魅力を知ってほしい」と話す。
(『料理通信』2016年6月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Freud
506 La Guardia Place, New York, NY 10012
☎ +1-212-777-0327
17:00~24:00(土日のみブランチあり11:00~15:00)
www.freudnyc.com
text & photograph by Akiko Katayama
JOURNAL / 世界の食トレンド
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