America [New York]
ニューヨーカーの愛する羊羹
2020.03.09
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米国で大人気のスシやラーメンに比べ、和菓子の認知度はまだまだ低い。そんな中、2019年11月8、9日にイベント「羊羹コレクション in NYC」が開かれた。
羊羹の繊細で奥深い味わいを啓発すべく、一般社団法人羊羹コレクション・ジャパンが主催したもので、海外での開催はパリ、シンガポールに続いて3回目。マンハッタンの中心、ユニオンスクエアに近い会場で14店が多彩な羊羹を披露し、両日でメディアや日本通、在住日本人他1046名が集まる盛況ぶりを見せた。
会場には旬の栗を生かしたクラシックな羊羹から、アップルパイをヒントにしたリンゴとシナモン風味、ピーカンナッツ入り黒糖羊羹まで創造的な品々が並び、ヴォーグ誌は「罪悪感なく、食べて嬉しいヴィーガンのお菓子」と表現。
出品店の「とらや」取締役副社長、黒川光晴氏は「現地で食べ慣れた味やその土地に合った羊羹を開発することで、今後海外での羊羹の受け入れ度合いが広がるのではと考えます」とコメント。和菓子の将来に新たな可能性を感じさせるイベントとなった。
(『料理通信』2020年2月号/「ワールドトピックス」より)
◎ YOKAN Collection
https://yokancollection.com/
text by Akiko Katayama
JOURNAL / 世界の食トレンド
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