Australia [Sydney]
ヴィーガンのハートをガッチリ掴んだ代替肉
2020.04.13
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急増するヴィーガンの間で話題のジャックフルーツは、クワ科パンノキ属の果実。黄緑色の楕円形で、ぼこぼこした突起に覆われていて、熟してから食べると甘酸っぱい。ビタミンBなど栄養価が高く、東南アジアではカレーにも使われる果実だが、豪州では代替肉として注目されている。
食感が長時間煮込んで細かく裂いた豚肉に似ているので、バーベキューソースを絡めるとプルドポークにそっくりだ。2016年にメニューを全てヴィーガン化し、シドニーで4店舗展開するバーガーチェーン「ソウルバーガー」の「プルドポーク」は、甘辛いジャックフルーツと、シャキシャキしたリンゴのコールスロー、アイオリの組み合わせが絶妙なバーガー。
「ビーフ」と「チキン」のバーガーは、大豆ミートで肉の味と食感を模しており、普通のバーガーの脂っぽさがなくて食べやすい。ヴィーガン専門店が肩を並べるニュータウン店では「プルドポーク」と並ぶ人気メニューだ。植物性由来の代替肉は、需要も品質もますます高まりを見せている。
(『料理通信』2020年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Soul Burger(Newtown店)
229A King St, Newtown NSW 2042
11:00~21:30
無休
プルドポーク 11.50豪州ドル
www.soulburger.com.au
text & photograph by Akiko Mori Ganivet
JOURNAL / 世界の食トレンド
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