Australia [Sydney]
農家のサイドビジネス“ビーズラップ”に注目
2020.05.11
-
ひどい森林火災で被害を受けた夏がやっと終わったニューサウスウェールズ州南部。ワインで有名なリベリナで、ハチミツの副産物である蜜蝋で再利用可能なフードラップを作る小さなビジネス「バンブルビー・ラップ」が誕生した。
100%オーガニックのコットンに、蜜蝋、ホホバオイル、ガム樹脂を染み込ませ、オーブンで乾かした手作り製品だ。抗菌作用があるのでサンドイッチなどを直に包めて、使用後は洗剤で洗って乾かすだけ。厚手で少し粘着力があるので1年程繰り返し使え、生分解性なので環境にやさしいと口コミで広がっている。
何年も続く干ばつで打撃を受けた農家は様々なサイドビジネスを立ち上げているが、彼らを助けようと始まった“バイ・フロム・ザ・ブッシュ(田舎の生産物を買おう)”という呼びかけもビジネスを後押し。
「バンブルビー・ラップ」のカラフルなラップは、2019年10月にフェイスブックにアップしたことで売り上げが3倍伸びた。山火事の影響はまだ続くが、少し希望が見えてきたようだ。
(『料理通信』2020年5月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Bumble Bee Wraps
大中小サイズ各1枚入り 35豪州ドル
www.buyfromthebush.com.au/food-producers-1/bumblebeewraps
Facebook@bumblebeewraps
text by Akiko Mori Ganivet
JOURNAL / 世界の食トレンド
JOURNAL / 世界の食トレンド