China [Hong Kong]
世界を切り拓く香港新世代シェフ
2018.09.20
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年々注目を集める「アジアのベストレストラン50」。2018年版は香港の9軒がランクイン。日本11軒に次ぐ快挙だ。
注目は初受賞となるディヴィッド・ライ氏の「ネイバーフッド」。香港生まれの氏はアメリカ西海岸で研鑽を積み、帰国後、「スプーンby アラン・デュカス」を経て2009年に独立。数軒の共同オーナーやプロデュースの後、2014年12月に「ネイバーフッド」を開いた。
シグネチャーの「チキンライス」は、ブレス鶏とヴァン・ジョーヌで作る仏・ジュラの古典料理を、地元産の鶏と30年熟成の紹興酒で作ったもの。クラシックを大切にし、地元食材と相性の良いフレーバーの探求に余念がない。「コンテンポラリーで、優れたPR力を持つ店が受賞する傾向にあるが、私たちは異なる」と語るライ氏。
一方で、現在はインスタグラムでも積極的に情報を発信し、国内外の料理人と交流を図る。「今後はフレンチや北欧といった括りは取り払われ、料理人の個性や背景、経験などが、自身の唯一無二の皿を生む源となるでしょう」。
(『料理通信』2018年8月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Neighborhood
Lower Ground Floor, 61-63 Hollywood Rd., Hong Kong
☎+852-2617-0891
18:00~22:30
日曜休
チキンライス 880 香港ドル
Facebook @neighborhoodhk
Instagram @davidtlai
text & photograph by Rie Suzuki
JOURNAL / 世界の食トレンド
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