Australia [Sydney]
店を夢見る難民たちを支援するレストラン
2018.10.06
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豪州で移民問題の議論が白熱化する中、草の根から彼らを支援していこうという団体が、2018年3月、シドニー郊外にレストラン「フォー・ブレイブ・ウーメン」をオープンした。
オーストラリアに来ても仕事が見つからない、店を始めるには資金がいるなど、困っている移民や難民に就労の場を提供するのが目的だ。オープン当初支援したのは、イラン出身の家族。
母国で店を営んでいた経験を生かし、トマト味のピラフやミントヨーグルトを添えたラム肉の煮込みなど、家庭料理をビュッフェ形式で提供した。1皿10~16豪州ドルと、地元の人たちが気軽に楽しめる店に仕上がり、口コミやネットでも話題になった。
8週間ごとに新しい難民家族に運営を任せ、資金援助や精神面を支えながら指導・支援している。7月は、シドニーで増え続けるヴィーガンを意識し、レンズ豆などを煮込んだスリランカ料理を提供。週末はライブバンドの音楽が流れる。訪れると誰もが多民族国家の良さを味わえる、そんな店だ。
(『料理通信』2018年9月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Four Brave Women
26 Lackey St, Summer Hill, NSW
7:00~11:00(月曜~金曜)、11:30~14:30(火曜~土曜)、17:30~20:30(火曜~土曜)
日曜休
www.thetradingcircle.com.au/fourbravewomentext by Akiko Mori Ganivet
JOURNAL / 世界の食トレンド
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