England [London]
ゼロ・ウェイストに取り組むゴミ箱のないレストラン
2020.04.09
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フードロスが社会問題となっているのを背景に、2014年に英国南部ブライトンに開業したゼロ・ウェイスト・レストラン「シーロ」が、2019年11月、東ロンドンに移転し話題だ。
創始者は、英国の三ツ星店「ファット・ダック」などで経験を積んだ32歳のシェフ、ダグラス・マクマスター氏。生産者から毎朝届く旬の野菜を丸ごと使ったり、動物を鼻から尻尾まで無駄にすることなく料理に使う“ノーズ・トゥ・テイル”の理念でゼロ・ウェイストを実践しつつ、新進気鋭のガストロノミーを提案する。
白アスパラガスにゴートチーズとエルダーフラワーオイルを合わせたり、シーケールの炭火焼きをくず野菜と糖蜜のドレッシングで仕上げた皿が人気だ。また、余ったサワードウブレッドは発酵食品造りに活用し、調理過程で出たくず野菜や食べ残しは、全てコンポスト容器で生ゴミ堆肥に。
プラスチックを一切使わず、太陽光発電を利用するなど、徹底したサステナビリティを標榜する英国初の店として飲食業界に大きな刺激を与えている。
(『料理通信』2020年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Silo London
Unit 7 Queens Yard, Hackney Wick, London, E9 5EN
☎+44-(0)207-993-8155
18:00~22:00(火~土曜)、ブランチ11:00~15:00(土曜、日曜)
月曜休
テイスティングコース(6皿) 50ポンド
https://silolondon.com
text by Yuka Hasegawa
JOURNAL / 世界の食トレンド
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