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JOURNAL / 世界の食トレンド

France[Paris]

和の器やカトラリーでフランス料理を振舞う店

2016.12.19

  • 日本人シェフの独立が引きも切らない昨今のパリ。2016年9月にオープンした「ラルケスト」のオーナーシェフ、伊藤良明氏は周囲から独立を心待ちにされてきた料理人の1人だ。

    「ひらまつ」に入社後、国内で経験を積んで渡仏。「ひらまつパリ16区店」では料理長として10年間ミシュラン一ツ星を維持し続けた。「その日に届く最高の食材を使って素直な料理を作ります」と心意気は至ってシンプル。イトヨリのベニエはハーブ、リベッシュの華やかな酸味のソースを添え、さっくり焼き上げたリ・ド・ヴォーは柔らかいホウレン草でほろ苦さを加える。

    店名は「Artisanal(職人)、Architect(建築・構築)、Orchestre(チームの協調)、Artiste(表現者)」をかけあわせた造語だ。木工アーティスト上妻利弘氏のバターナイフや越前の龍泉刃物、森山硝子店や大谷製陶所の器などを使って、日本の「いいモノ」もアピール。仏料理の技法と、日本の工芸品を使って表現する。その繊細なマリアージュでフランス人の心を掴むこと間違いなし!
    (『料理通信』2016年11月号/「ワールドトピックス」より)

    ◎ L'archeste
    79 rue de la Tour 75116
    ☎ +33.(0)1.40.71.69.68
    12:30~13:30、20:00~21:30 土曜昼、日曜、月曜休
    www.facebook.com/archeste/info/?section=hours&tab=page_info

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